在り来りな日々 / anica

いつまでも一緒なんてないのなら

初めから出会わなければ

どこまでも情けない僕が初めて

優しくなれたのは、あなただった


二人でよく行ったあの街の商店街の

君が好きだった喫茶店も

二人では行くことはないんだね

僕らを置いたまま遠ざかる青い春に

いつも待ち合わせる駅のホームで

君を待たせることもないんだね


いつまでも一緒なんてないのなら

初めから出会わなければ

どこまでも情けない僕が初めて

優しくなれたのは、あなただった


時間が経つにつれて

君は僕の知らない人に

あの日の写真と変わらないまま

僕はもう少しここにいるよ


いつまでも君の唄を歌うだろう

どこまでも君との日々を想うだろう


目が覚めて君が横にいるような

在り来りな日々が

どこまでも続いていくと思ってたよ

それだけで良かったんだ、さよなら

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